5/31〜6/1の2日間にわたり行われるどこ鉄meeting一週間前の天気予報は曇り。そこからスタッフたちは毎日天気予報とにらめっこ。皆が快晴を祈りながら最後の準備に追われて過ごすことになった。そして、待ちに待った前日の天気予報。【雨】になっていた。。。。そんなとき参加を予定してくれている方から気遣いの電話がきた。【明日を楽しみにしているよ】そして【WWのイベントはいつだって晴れる。だから、明日も晴れるんだよ。】ってこと。【そうだよね。ありがとう。明日は必ず晴れるよ。】そう笑って電話を切ったが、心の中には暗雲が立ちこめたままだった。。。迎えた当日の朝。。。残念ながら【土砂降り】でしたが、スタッフ一同冷たい雨の中でもきっときてくれる人たちのためにと、カッパを着ながら準備を押し進めていた。すると準備を始めて2時間が過ぎたころ、空は明るくなり小降りになってきた。皆の顔が生き生きとし、最後の準備にさしかかった頃には、雨は完全にやんでいた。そしてGate Openを待ちきれずに数名の参加者が来場し、場内に活気がわき始めた。

 

会場周辺の路面も乾き、入り口の誘導のためにスタッフが揚々と向かっていき、場内は一部準備がまだ終わっていなかったが、順々に終わらせていった。しかし、30分がすぎても来場者の足は途切れたままだった。スタッフの心に少しの不安が見え始めた。【朝、雨が降っていたから誰も来ないのだろうか。】そんな心をあざ笑うかのように、雲間に青空がのぞく。【きっとくる。】その思いを胸に会場をさらに整える。すべての準備が終わりそうな頃、谷間に排気音が響き渡り始めた。続々と訪れる来場者たち。【雨がやむのを待ったけど、早くきたくて、やむ前にきちゃった。】濡れたカッパを脱ぎながら笑顔で思いを語ってくれた。日がまだ高くはあったが、気温は低く、焚き火の周りで暖をとりながら、再会を喜び合う姿、連れ合いを紹介する姿がちらほらと現れた。【meetingとはmeetすること】それを実感し始めた頃、再度、雨が襲う。雨天用に山北町側が準備してくれていたブルーシートの屋根を引っ張りだしたが、張り終わった頃には、既に雨は上がっていた。しかしながら、この特大のタープは山北町のスタッフの心使いの暖かさを感じるには十二分だった。

 

体中に酒が染み渡りだした頃、あちらこちらからの陽気な声が響き渡っていた。 ライブは前日の天気予報の降水確率が悪かった為、中止になってしまったものの、無料革細工体験工房があり、皆が不慣れな手つきで指輪の革細工を行っていた。すぐに作り上げる者、じっくりと作り上げる者、途中で断念する者、一つではなく、いくつも作り上げる者など様々だったが、一同の笑顔を見れば、その体験がどのようなものだったか推して計ることができた。炊き出しの周りにも人だかりが途切れることはなく、炊いても足らぬご飯。いくら作っても足らぬカレー。スタッフは当初予定していた人数よりも増やしたが、忙しいことには変わりがないと、嬉しい悲鳴が聞こえていた。夜も更けると会場も暗くなり、ライトなしで会場を散策するのは、なかなかの苦労を強いられたが、それでもタープを渡り歩き、交友を深める姿は途切れなかった。また、焚き火の周りで初めての交友を繋ぐ者も多くいた。meetingの名前にもなっている【どこ鉄】の姿が垣間見えた瞬間であった。そして、皆が眠るためにテントに潜り込む頃、空は満開の星空だった。

 

谷間のため、朝日が射すまでには時間がかかったが、快晴の朝を迎えた二日目。至る所に酔いつぶれて、そのまま寝てしまった者をみつけることができた。その姿がいかに夜の宴を楽しんだかを顕著に表していてくれた。朝日が会場を射し、夜露を蒸発させる頃には、ほとんどの参加者が起きて、炊き出しの朝食(おにぎり&みそ汁)で、もたれる胃を浄化していた。この日は近所で大きなイベントもあるため、早朝から起き、そちらへ向かい始めている者も多くいたが、8:30の集合写真の撮影を待ってくれた方々もいた。撮影後は、各々のペースで帰る支度を始めた。急いでキャンプ道具をしまうもの、ゆっくりとキャンプ道具を干しながら、別れの挨拶を交わしながらするもの。初夏の日差しが会場を包み込む頃、至るところで締めの言葉が聞こえて来た。【来年もどこ鉄で!】谷間に元気な排気音を残しながら、最高の笑顔を振りまき、最高の思い出を胸にどこ鉄3rdは終わりを告げた。

 

 

Repo & Photo by Wind Whisper MC
Niraikanai

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